Learning from Disability 2015年7月24日−7月31日 Program Introduction Program Schedule Program Details Application Click Here for English 7日間短期研修プログラム 定員 20名 申込締切日 2015年6月24日 申し込む 期間 2015年7月24日−7月31日 場所 カリフォルニア大学ロサンゼルス校 アメリカ合衆国/ロサンゼルス (地図) 参加費用 39万8000円 (渡航費・宿泊費込) 24万8000円 (渡航費別・宿泊費込) 9万8000円 (渡航費・宿泊費別) 2020年東京オリンピック・パラリンピック開催を控えた 日本においては、グローバル化する世界における新たな発展を目指して、多様性を受容する社会への変革が必須となっています。そのためには、グローバルな文脈における多様性=ダイバーシティを理解し、行動できる人材の育成が、国際社会に通用するコミュニケーション能力の高い人材育成と合わせて最重要課題といえます。UCLAテラサキセンターでは、日本の未来に向けた人材育成のプラットフォームとして”グローバルジャパンプログラム”を設立しました。ダイバーシティをテーマとした様々なカリキュラムを展開するこのプログラムは、日本の企業や自治体を担う次世代のリーダーに向けて開かれます。その第一回目の企画として、多様性の社会を障がい者雇用や障がい者ビジネスへの向き合い方から学んでいく7日間の研修プログラム、”Learning from Disability”を開催いたします。 9 am 10 am 11 am 12 pm 1 pm 2 pm 3 pm 4 pm 5 pm 6 pm 7 pm 8 pm Day 1 Friday 7/24 オリエンテーション ウェルカムディナー Day 2 Saturday 7/25 アカデミックレクチャー ランチ サイトビジット スペシャルオリンピックス開会式 Day 3 Sunday 7/26 観光(フリータイム) Day 4 Monday 7/27 アカデミックレクチャー ランチ 企業レクチャー Day 5 Tuesday 7/28 アカデミックレクチャー ランチ 企業レクチャー ミートアップイベント Day 6 Wednesday 7/29 アカデミックレクチャー ランチ サイトビジット (WCIL) Day 7 Thursday 7/30 ランチ スペシャルオリンピックス フェアウェルディナー 2015年夏、アメリカ・ロサンゼルスにて知的障がいを持つアスリートのスポーツの祭典スペシャルオリンピックス世界大会が開催され、世界から選手、ボランティアが集まります 日米交流を通した新しい日本の価値発見を目指すUCLAテラサキ日本研究センターでは、日本企業を対象に、障がい問題に関する叡智が集まるこの機に【Learning from Disability】をテーマにアメリカの障がい者ビジネス先進企業、活動家、専門家によるレクチャーやワークショップを開催します。また、企業訪問、スペシャルオリンピックス世界大会の観戦やアスリートとの交流を通して、リアリティのある意見交換・情報交換の場も提供いたします。 プログラムは全て英語で行いますが、数名のアシスタントがサポートいたします。 参加者にはプログラムの終了後、UCLAから公式のサーティフィケートを発行いたします。 本プログラムはアンドリュー・W・メロングラントからの支援をいただいています。 アカデミックセミナー UCLAの障がい者教育、障がい者ビジネス専門の教授や 学生によるテーマ別のレクチャーをUCLAキャンパスで行います。 法律(American Disability Act)、ユニバーサルデザイン、 スポーツ、社会科学等の講義を予定しています。 Americans with Disabilities Act (ADA) 概論 Deborah Dorfman (Senior Attorney at the Center for Public Representation) Beth Ribet (PhD, JD, Visiting Professor at UCLA) 1990年にアメリカで制定されたAmericans with Disabilities Act(障がいを持つアメリカ人法)。これは交通機関や公共施設においての物理的整備のみならず、障がい者の雇用をはじめとする社会参加に対しても平等な機会を与えないことは違法とする法律です。 この法律の、歴史、アメリカ社会における意義、主な内容を解説します。 ADA Title Ⅰ: 雇用 Deborah Dorfman (Senior Attorney at the Center for Public Representation) ADAのタイトル1”雇用”についてのレクチャー。企業で働く障がいを持つ人の権利について詳しく説明します。 ADA Title Ⅲ: 公共施設での取り扱い Beth Ribet (PhD, JD, Visiting Professor at UCLA) ADAのタイトル3”公共施設での取り扱い”についてのレクチャー。法で定められた、障がい者にとって快適な公共施設の建築や環境整備とは何かを具体的なLos Angelesの場所の説明も含めながら説明します。 障がい者とスポーツ Ariel Hernandez (PhD Candidate, UCLA) スポーツが障がいを持つ人にどのように活力を与えるか、障がい者スポーツを専門に研究しているUCLAの研究員が、夏学期に開講しているレギュラーの授業とコラボレーションする形でレクチャーします。 ダイバーシティ社会づくりについて Deborah Dorfman & Beth Ribet 障がい者ひとりひとりが社会生活のなかで直面している周囲からの差別や、自立に先立つ課題を理解し、日本社会において、障がい者が健常者と同様に偏見にさらされることの無い生活を送り、活躍できる社会作りについて考えます。 ユニバーサルデザイン Deborah Dorfman & Beth Ribet 障がい者だけでなく、国籍やジェンダー、文化、言語含め、全ての人がその差異・障がいの如何を問わずに快適に利用することの出来る施設や商品のデザインについて、事例紹介・商品紹介もしながらレクチャーします。アメリカの最新のクールなデザインに触れるチャンスです。 日本科学未来館 : テクノロジーを活用した障がい者のための新しいコミュニケーション手法、メディアの開発と実証 田中みゆき/日本科学未来館 展示企画開発課 プランナー 視覚障がい者の、目が見えない代わりに研ぎすましている音・聴覚による空間把握能力の研究や、聴覚障がい者が感知する音の映像表現に挑戦している未来館のプロジェクトの紹介をします。 また、未来館がMerrill Lynchと開発したウェルカム!ナビという知的障害者に対応したデジタルデバイスの開発についてのレクチャーを通し、インクルーシブデザインが必要とする機能、サービスを明らかにします。その他、未来館が行ってきた障がい問題啓発イベントについても紹介します。 企業レクチャー 障がい者雇用や障がい者向けのサービス・商品開発を積極的に行うアメリカの大手企業によるレクチャーおよび、企業への訪問を行います。レクチャー後には各企業の社員と直接話をし、交流を深める為のイベントも開催します。 参加予定企業: AT&T, Booz Allen Hamilton, PriceWaterhouseCoopers / Ernst and Young / CSC 障がい者向けの商品デザインとサービス開発 AT&T アメリカ大手の電話会社AT&Tが、障がいを持つ顧客向けに開発した商品、サービスを紹介します。障がい者をターゲットにした商品開発の際の視点や、障がい者向けのサービスを積極的に開発・展開することのビジネスメリットについてのレクチャーです。 雇用者リソースグループとメンターシッププログラム PricewaterhouseCoopers アメリカでは「雇用者リソースグループ」という国籍やジェンダー、LGBTなどに基づいた社内コミュニティーがあります。また、PriceWaterhouseCoopersでは、障がいのある社員への特別なメンターシッププログラムも実施しています。社員のモチベーションコントロールや各社員の障がいを考慮した人材育成に関してのレクチャーです。 障がい者が長期的に活躍する工夫と社内環境づくり Booz Allen Hamilton 企業の利益創出に貢献することを目的とした、障がい者の雇用や、雇用後彼らを長期的に企業で活躍させるための実践的な社内教育のプロセスを紹介します。 また、健常者と障がい者がオープンで、フレンドリーに働くことのできる社内の環境づくりも本レクチャーを通して学んで頂きます。 2015 スペシャルオリンピックス世界大会 スペシャルオリンピックス夏季世界大会開会式を観戦し、障がい者スポーツイベントを体感して頂くプログラムです。 2015年スペシャルオリンピックス夏季世界大会が、7月25日から8月2日までロサンゼルスで開催され7000人のスペシャルオリンピックスアスリートが170カ国以上からロサンゼルスに集まり25のスポーツで競い合います。競技の半数がUCLAのキャンパス内で開催されるため、競技の観戦もお楽しみいただきます。 スペシャルオリンピックス観戦 2015年、知的障がいを持つアスリートのスポーツの祭典スペシャルオリンピックス夏季世界大会が7月25日から8月2日までロサンゼルスで開催され7000人のアスリートが170カ国以上から集まります。 オバマ大統領も来場する開会式を観覧、そして、UCLAを会場に行われるゲームの観戦をしていただきます。 ロサンゼルス サイトビジット 障がい者が生活しやすい、活躍しやすい "Disability Friendly" な環境づくり・設備づくりを実践しているUCLAのキャンパスやロサンゼルス市内のNPOや公共施設を訪問します。 ロサンゼルス 美術館・商業施設訪問 TBD (建築家or ミュージアムガイド) 障がい者のアクセシビリティを考慮して設計されたロサンゼルスの公共施設を訪問。 障がいを持つビジターがバリアフリーに空間を楽しめる工夫を実際に見て、体験していただきます。サンタモニカの海とUCLAのキャンパスを見下ろす丘に建つ美術館The Getty Centerやサンタモニカの商業施設Third Street Promenadeなどを専門家のガイドのもと訪問します。 UCLAキャンパスツアー Todd Lynch (建築家, Capital program UCLA) UCLAのキャンパスは、障がいを持つ学生、研究生、教授がキャンパスライフを送りやすい環境が整っています。ただし、障がいを持つ学生から不便な点や不満が聞こえるのも事実です。キャンパス内の建物やオープンスペースを巡り、障がい者にフレンドリーな部分と課題を発見してください。 障がい者自立支援センター訪問 Westside Center for Independent Living ディレクター ベニスビーチにある障がい者自立支援センターを訪問し、障がいを持つ方が仕事に就き、活躍するためにどのような訓練を行っているのかを見て、体験していただきます。ビーチ用電動車椅子のデモンストレーションをサンタモニカビーチパークで行います。